近年のビジネスにおいて【ブランディング】が重要視されるようになってきた理由として、インターネット・SNSの普及が大きく影響しています。
ユーザーが購入前に自ら検索して、気になる商品の情報を入手することが当たり前の時代では、企業がこれまで信じてきた「商品が良ければ必ず売れる」という考えは通用しません。近年のデジタル時代では、例え本当に良い商品であったとしてもユーザーの心に響かないような情報発信をしていたら、膨大な情報の海に埋もれて、商品の存在すら知られることはないでしょう。もし仮に目に留まったとしても、商品の「提供価値」をユーザーに伝える努力をしていないような情報発信だと、競合商品にすぐ負けてしまいます。
【ブランディング】とは、簡単に言えば「商品の提供価値を多くのユーザーに知ってもらうこと」だと私は考えます。
「新商品をつくったが売れないから助けてほしい!!」
そんな問い合わせが企業からきたとき、私は企業のご担当者様と一緒に各セクションのヒアリングを必ず行います。私がヒヤリングでお聞きするのは
開発者の「想い」
営業の「想い」
社長の「想い」についてです。
ヒアリングを行う中で各セクションの「想い」が伝わる言葉や、「商品の提供価値」を示す重要なキーワードが沢山出てきます。しかし不思議なことに、商品の販売ツール(HP・パンフレットなど)を確認すると、それらの重要なキーワードがまったく記載されていない事が多々あります。
【ブランディング】における第一歩は、まず「想い」を具現化し、「商品の提供価値」を洗い出し、言葉を整理すること。そして、その言葉をしっかりとユーザーに向けて伝える方法を考えることです。
「商品の提供価値」に迷ったら3C分析をお勧めします。
現状の立ち位置を把握し、商品が「どのような現状なのか」を客観的に見極めることが大切です。
<3Cとは>
★Customer(顧客) ★Company(自社) ★Competitor(競合)
★Customer(顧客)
・顧客インサイトを明確化
・ターゲット(ペルソナ)となる顧客はなにを求めているのか。
★Company(自社)
・自社の強み
・自社商品の強み
・ブランドリソース
・ブランドビジョン
★Competitor(競合)
・競合ブランドの強み
・自社が競合と差別化できるポイント
3C分析を行えば、「提供価値を可視化でき、ブランディングを推進し、どうしたら競合に勝てるのか」戦略が見えてきます。