新卒採用はさらに売り手市場へ
文部科学省が発表した学校基本調査(2022年12月発表) によると、2024年卒の大学生は約49.3万人。
製造業を中心によくターゲットの議論となる工学部の機械・電気電子・土木建築・応用化学の学生は約4万人と非常に少ない人数で、ここから修士・博士課程を目指す学生を除けば、採用のターゲットとなる新卒人材は特に希少なことが分かります。
新卒採用の充足率が落ちてきている中、企業側も採用に関するアプローチ方法を再検討する時期がきていると言えるでしょう。
採用にSNSを活用している企業は約6割
新卒採用がの難易度が上がる中、近年注目されているのがSNS採用です。東海ビジネスサービスが人事担当者に向けて行った調査(2023年3月発表) では、約7割の企業が『求めている人材が来ない』と回答。
『採用活動においてSNSを活用している』と回答された企業が約6割であることが分かりました。
10代(Z世代)の検索媒体がWEBサイトよりもSNSが主流になり今後も増加傾向という点を考慮しても、SNSを通して採用活動をおこなう流れは間違いなく必要となる施策だと言えます。
ソーシャルリクルーティングが欠かせない理由
Instagram・Facebook・X(Twitter)などのSNSを活用した採用活動は“ソーシャルリクルーティング”と呼ばれ、新卒世代(Z世代)にリーチしやすい手法として多くの企業が力を入れています。
SNS採用と従来の一般的な採用手法の大きな違いはアピールできる範囲です。
『マイナビ』や『リクナビ』などの就活サイトはでは就職・転職を考えている人材しかいませんが、SNSを利用しているユーザーは就職・転職市場に出てきていない潜在層人材に対しても強くアプローチできます。
また、SNS運用は採用活動のコストが抑えられることも大きなメリットです。
企業のリアルな情報をより多くの人に届けることができるSNSによる採用活動は、共感性・拡散性に優れた手法として、企業のPRやブランディングにおいても非常に有効です。
リアルを届ける採用動画が人気の理由
SNSを活用した採用活動の中で、特に人気が高いのが『採用動画』です。就活生をはじめとする求職者は、企業のリアルな情報を知りたがっています。
従来の媒体では伝わりにくかった『社内の微妙な空気感』や『仕事に対しての熱い思い』なども、SNSに投稿された採用動画だと、より効果的に企業の魅力を拡散することができます。
また近年では、企業情報を自ら発信・管理する『オウンドメディア』を活用する企業も増えてきました。
これまで発信する手立てがなかった採用動画のコンテンツも、SNSやオウンドメディアを使って発信することで、より多角的に“情報の告知・拡散&ファンづくり”が可能になります。SNS採用やオウンドメディアの活用を考えている企業は、発信力の高い採用動画の作成を検討するとよいでしょう。