


BCP(事業継続計画)において、BCP発動後のステップは、
ステップ1:初動対応
ステップ2:復旧活動
となります。
前回と前々回のブログでは、ステップ1:初動対応についてお伝えしました。
今回は、ステップ2:復旧活動について取り上げます。
復旧活動の計画は、
(1)重要な要素の区分設定
(2)重要な要素の洗い出し
(3)影響度評価
(4)対応策および行動計画の作成
の流れで検討します。
すべての業務を復旧させることは同時に実行することが困難です。
やはり優先順位をつけて計画的に実行することが求められます。
そのために以下の流れで取り組みます。
(1)重要な要素の区分設定
最優先で復旧させる業務として選定した重要業務に対して、復旧活動に必要である重要な要素(経営資源)を明確にします。
経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の観点で区分を設定すると整理しやすいです。
【ヒト】
①人材 (誰が必要か、何人必要か?)
【モノ】
②建物 (どの施設が必要か?)
③設備・車両 (どの設備などが必要か?)
④原材料・製品 (どの原材料や部品が必要か、調達先は大丈夫か、在庫は必要か?)
⑤倉庫・物流網 (原材料や製品の物流は?)
⑥インフラ (電気など必要なインフラは?)
【カネ】
⑦資金 (運転資金がどれぐらい必要か?)
【情報】
⑧システム・データ (どのシステムやデータが必要か?)
(2)重要な要素の洗い出し
(1)で設定した区分ごとに、復旧活動に必要な重要な要素を洗い出します。
先ほどの【ヒト】①人材について、ある製造業の例で示すと、
①人材:工場長、リーダー、加工作業員2名、検査員1名、梱包作業員1名、金型技術者1名、営業担当者1名
と挙げました。
(3)影響度評価
(2)重要な要素の洗い出しで挙げた各要素について、重要業務に対する影響度を5段階評価します。
例えば、影響度を「5:重大」「4:大」「3:中」「2:小」「1:軽微」の5段階で評価します。
(4)対応策および行動計画の作成
各要素に対する対応策および行動計画を作成します。
特に影響度が「重大」「大」「中」の要素に対しては、早急に対応策を検討します。
先ほど例で挙げました製造業の場合、「①人材」において「5:重大」となったものについて以下のように計画しました。
①人材
工場長⇒影響度評価「5」 対応策:A課長へのマネジメント教育を実施する。
リーダー⇒影響度評価「5」 対応策:B担当をサブリーダーとし、リーダー教育を実施する。
加工作業員⇒影響度評価「5」 対応策:ジョブローテーションにより多能工を育成する。
対応策が挙がったら、それぞれの対応策について、誰が(責任者・担当者)、いつまでに、どのように実行するのかの具体的な内容の行動計画を作成します。