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やりぬく力投稿日 | 2025.8.5

 

時代の変化が激しく、答えのない時代を生きている私たちは、改めて自分の人生の限られた時間の中で何を「やりぬいていきたいか」を選択する必要があるように思えます。

夢を追い求めるという言葉は、リアリストな私には少ししっくりきませんが、夢を「目標」という言葉で語ると現実味がわいてきます。

私は、20代、30代、世界中を旅してきましたが、「行きたいなぁ」では、なかなかその場所にはたどり着きません。

よく、研修の中で、キャリアデザインとは、旅先を決めるようなものと伝えています。

最初は国内旅行くらいからスタートして、旅に慣れてきたら、フライト5時間くらいの海外へ目標を定め、それにも慣れてきたら、フライト17時間以上あたりの国へと。

旅の準備の仕方が上手になり、情報収集もでき、時には旅仲間からマニアックな情報も手に入れることができるようになると、1人で海外へ行くこともチャレンジできるようになります。

キャリアも自分の知識と技術が高まっていけば、遠くのも目標がリアルに感じられるようになり、一度たどり着いたら、そのプロセスを教えることもできるようになるのです。

 

「成功する者」と「失敗する者」を分けるものは、心理学では才能だけではないと分析されています。

ハーバード大学教授のウィリアム・ジェームスは、「目標の追及において、人々にどれだけの差が見られるか」という問題を採り上げました。

その研究の結果、彼は次のように述べています。

 

「我々の潜在能力は、半分しか目覚めていない。薪は湿って燃えず、通気は妨げられている。我々は精神的にも肉体的にも、持っている能力のごく一部しか利用していない」

 

このように、人間の潜在能力と実際に使っている能力の差はきわめて大きいと彼は断言しています。

彼の研究結果から、言えることは、自分の能力の限界に挑戦することもなく多くの人は、適当なところで満足しているのです。

やり抜く力は、「情熱」と「粘り強さ」の2つの要素でできています。

「情熱」とはひとつのことに専念することとも言えます。

つまり、1つ1つのことにじっくりと長いあいだ取り組む姿勢」です。

そして「粘り強さ」とは「努力しつづける力」です。

だからこそ、「最初からうまくできなくても、何度も挑戦すること」「何度やってもダメだったら、ほかのやり方をためすこと」。そして究極の目標を目指してやり抜いた人が成功を手に入れるのです。

では、「やり抜く力」を高めるためにはどうしたらよいかと言えば、

 

【興味】自分のやっていることを心から楽しんでこそ「情熱」が生まれる

 

【練習】「きのうよりも上手になれるように」努力を怠らないこと

 

【目的】自分の仕事は重要だと確信し、ほかの人々にも役に立つと思えること

 

【希望】希望は困難に立ち向かうための「粘り強さ」へ繋がる

 

いかかでしょうか。「やり抜く力」をご自身の人生に加えてみませんか?

 

企業アドバイザー 宮道京子(筆者のプロフィールはコチラ)

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