ホームページはその企業やサービスの顔であり、お客様と初めて接点を持つ重要な【窓口】でもあります。
シンプルで見やすいデザイン、ユーザビリティの確保、再訪の促進など、ポイントを押さえたホームページは訪問者に良い印象を与え、ビジネスの成功に繋がるきっかけになります。
今回は、効果が上がりやすいホームページデザインについてと企業ホームページ制作の担当者様が誤解しがちなポイントについてご紹介します。
●見た目にばかりこだわってもアクセスは伸びない
Googleはこれまでに全世界で(推定ですが)1兆ものWebページ(URL)を確認しているそうです。
日本語のページの割合がその約5.6%だと考えても、この世の中には膨大なウェブサイトが溢れていることが分かります。
当然ですが、ホームページさえ開設すればお客様が勝手に訪問するというのは、もはや幻想でしかありません。
『それなら美しいデザインや写真を使って少しでも目立つように』とか、『印象に残るセールスコピーが必要だ』と思いがちですが、パッと見で判断できる表層的な部分に時間とコストをかけても、残念ながら思ったようにアクセス数は伸びません。「かっこよさや綺麗さ」だけが理由で再訪問されるWebサイトなんて、本当に数える程しかありません。
ホームページを訪れるユーザーは、役立つ・勉強になる情報や問題を解決してくれる情報など【自分にとって価値のあるコンテンツ】を探しに来ています。
美しさや細部にこだわる前に、そんなユーザーの本質をしっかりと理解して、掲載する情報の【 見やすさ・探しやすさ・分かりやすさ】を重視したホームページデザインを目指すことが大切です。
●ホームページを見る層を具体的に意識する
今後、ホームページをより効率的に運用していくために必要なのは、【誰に・どんな情報を伝え・どう動いてもらいたいか】を正しく設定して、ホームページのデザインをより分かりやすくブラッシュアップしていくことが重要です。
そのために絶対外せないのが【ペルソナの設定】です。ペルソナとは、対象となるお客様の具体的な年齢、性別、住んでいる場所や地域、職業、年収、趣味・趣向、家族構成など、あらゆる分野においてリアリティのある詳細な情報を設定して行うことです。
御社のホームページを見ている層は【誰か】ということをリアルに意識することで、掲載する項目やデザインの方向性は大きく変わります。
【ペルソナの設定】により具体的になったお客様のニーズに応えるコンテンツをいかに正確に・分かりやすく提供できるかが、これからのホームページに求められているポイントでもあります。
●ホームページを戦略的に育てる方法
ホームページを戦略的に活用していくためには、新しいブログページを追加したり、HPの情報をこつこつ更新するなど常に掲載内容や表現手法を見直し、【ホームページを育てていく】必要があります。
また、情報過多の今日では【ロングテールSEO】といって検索ワードを3つ・4つ複数入れて検索する傾向が強く、精度の高い情報を届けるためにWebページの概要や要約を記載した【タイトル/ディスクリプション】を正しく設定することがSEOやSERPs(検索結果)における重要な施策になっています。
ホームページは制作してからどう改善していくのかで大きく結果が変わります。
常にユーザーからのアクション数(購入、問い合わせ、資料請求など)を調べて、改善点を見つけては、修正・改訂し続けて行くことが大切だと思います。
「クリエイティブな仕事じゃないからセンスなんて必要ない」とは言えない時代が、もうそこまで来ています。