「リーダー」とは何か?いつの時代もこの質問は問われ続けています。
最近、ディズニープラス公式ドラマの「将軍」がアメリカでエミー賞を受賞しました。
真田広之さんがプロデューサー兼主演で、歴史的快挙ともいえる素晴らしさです。
この作品は1975年の小説「将軍」(ジェームズ・クラヴェル著)を原作としたものですが、1980年にもドラマ化されています。
日本人であれば、徳川家康のリーダー像は多くの書籍やドラマや映画で語られているためイメージがわきます。
しかし今回は日本の時代劇をアメリカのドラマとしては忠実に再現されており、改めて、世界の方々に日本のリーダーの1つのモデルをご理解いただける機会になるのではないかと思います。
歴史書を読めとは、よく私が20代の時に多くの経営者から言われたアドバイスです。
その当時はまずは、司馬遼太郎さんの小説をたくさん読みました。
歴史の中のリーダーがどのような決断をするのか、どのような人間性を持っているのか、そして部下や家来に対してどのような存在であることが大切なのか、歴史書を読むことによって、学ぶことができます。
そして、リーダーのあり方にも多くのあり方があることにも気づかされます。
今回の「将軍」も、エンターテインメントでありながら、リーダーというものを学べる作品となっています。
「マネジメントの父」とも呼ばれた有名な経営学者・社会学者のP.F.ドラッカーは、マネージャー(リーダー)を「組織の成果に責任を持つ者」と定義しました。
いつの時代であっても、成果を出すことはリーダーの役割です。
私は、今年も「マネジメント研修」では、リーダーとしての考え方を伝え続けてきました。
「管理するのではなく、マネージせよ」。
マネジメントとは「最適化」することであると。
リーダーは、チームに指針を示し、メンバーの1人1人の強みを活かしながら、メンバーを束ねて、チームとしてのビジネスの成果を出していくこと。
そのためには、エンゲージメントを高め、人材育成をミッションに掲げ、メンバー1人1人を大切に育てながら、自分自身の成長にもつなげることが大切だということを。
「リーダーシップ力」で「人を動かし」、「マネジメント力」で組織の課題解決をしながら、「人と組織を運営する」。
自分の成長だけにフォーカスするほうが、よほど気楽ですが、人の成長に携わることは、より多くの幸せを感じることができると私は信じています。
そのためには、やはり「経験学習」で何度もトライ&エラーを繰り返しながら、リーダーとして成長していくことが不可欠です。
「リーダー」になることは決して、「損」なことではありません。
もし「リーダー」になる機会を与えられたら、思いっきりリーダーの仕事を楽しんでください。
あなたの人生にとって、その経験はきっと意味のある時間となることは間違いありません。