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収益構造を変える投稿日 | 2026.3.10

 

企業の経営において収益構造を変えることはとても勇気のいる決断だと思います。

もちろん、企業だけでなく、これからは、個人のキャリアを考える上でも収益構造を変えていくことはさらに重要な時代になるでしょう。

アクセンチュアの新社長の濱岡大氏が、あるインタビューで、このような発言をされていました。

「アクセンチュアは10年後どうなっていますか?」

その問いに、

「同じような会社であり続けることは多分ないのだろうなと思います」とお答えになっていました。

アクセンチュアの今は、10年前とは売り上げの構成も全く違うし、さらにその10年前はもっと違う会社であったと。

変わらないものは、クライアントに対して新しいものを持ち込んで、特にテクノロジーというものを軸にしながらよりインパクトのあるものを考えていくということと、そしてアクセンチュアビジネスのコアは「人」ということだと。

私はよく受講生の皆さんに「両利き経営」の話をします。

「両利き」とは、まるで右手も左手も利き手であるかのようにそれぞれがうまく使える状態を意味します。

企業活動における「両利き」は、主に「知の探索」と「知の深化」という活動が、バランスよく高い次元で取れていることを指します。

なるべく自身・自社の既存の認知の範囲を超えて、遠くに認知を広げていこうという行為が「探索」であり、「探索」などを通じて試したことの中から、成功しそうなものを見極めて、それを深堀し、磨き込んでいく活動が「深化」です。

深化活動があるからこそ、企業は安定して質の高い製品やサービスを出したり、社会的な信用を得て収益化を果たすことができます。

不果実性の高い探索を行いながらも、深化によって安定した収益を確保しつつ、そのバランスを取って二兎を追いながら両者を高いレベルで行うことが「両利き経営」です。

前述した、濱岡新社長の言葉には、この「両利き経営」の重要さを伝えているように思えました。

会社名は同じであっても、10年後には全く収益構造は変わっていくであろうと。

つまり、ルーティンワークをこなし、納期を守り、四半期ベースで正しい数字を出すことではなく、不確実性のなかで、「探索」にコストをかけながらも、常に変化をし、対応し続ける力が必要なのではないでしょうか。

「変化」できなければ消えてしまう、とてもシンプルな言葉ですが、企業も個人も今、突き付けられている大きな課題だと思います。

AI時代になったから、変わるというよりも、そもそもいつの時代も変わるという必然性はあったわけで、今、始まったことではありません。

ただ、変化のスピードが速いというだけです。

サクセストラップとは、企業が過去の成功体験に固執し、環境変化への適応や新たな成長が阻害される現象を指します。

その最も効果的な対策が「両利き経営」の実践です。そしてコアである「人」をどう成長させるかです。

 

企業アドバイザー 宮道京子(筆者のプロフィールはコチラ)

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