ChatGPTは2022年11月に公開された対話型生成AIだが、2025年8月にこのサービスの利用者が、7億人を超える見通しであることを、ChatGPTの責任者を務めるニック・ターリー氏がXへの投稿で明かしました。
2025年3月末に時点の利用者数は5億人で、たった4ヶ月程度で2億人が増加したこととなります。
この勢いは留まることなく、間違いなく私たちの生活に生成AIは溶け込んでいくでしょう。
私も、生成AIに関しては、できうるかぎり勉強しようと思い、毎日、色々の情報を取り入れています。
その反面、だからこそこれから必要な人間の力とは何なんだろうと考える日々でもあります。
AIが定型的な業務を代替えしていく中で、人間に求められるのは、創造性、批判的思考力、コミュニケーション能力、そして異なる分野の知識を統合して新しい価値を生み出す力だといわれています。
これらの能力を総合的に養うのが、まさに「リベラルアーツ」です。
そして情報が簡単に手に入るからこそ、適切に評価・取捨選択する力が必要になるため、事実を見極める力も必要となっていきます。この力も「リベラルアーツ」が大きく影響してきます。
そしてリーダーとしては、まさに「人間力」が重要な力になっていきます。
LINEヤフー会長の川邊健太郎さんが、最近のYouTubeでおもしろい例え話をされていて、興味深く聞いていたのですが、特に印象に残った話は、「これからの時代は、1人1人がドラえもんを持つ時代になる」と。
だから私たちは、のび太君と同じように、課題解決を手伝ってもらったり、時には勇気づけしてもらうことだってできるようになるとお話しされていました。
また、だからこそ、リーダーの役割は、「人気者」になることで、「この人とだったら、一緒に仕事をしたい」「この人の考え方に共感する」そんな気持ちにさせることが大きな役割になるとも。
今までの時代にもあたり前の「考え方」でしたが、まさに信頼構築力がより重視される時代になりそうです。
人格というものは、「性格+哲学」という式で表せると言われたのは、京セラの稲盛和夫さんです。
では、どのような哲学が必要なのかといえば、それは「人間として正しいかどうか」というとてもシンプルな答えで、人類が古来培ってきた倫理、道徳ということになるでしょう。
生成AIの力を借りながら、人間としての哲学を磨き、この時代を面白がって生きることができれば、どんな年齢であろうと、かろやかに生きていけそうな気がします。
変わること嘆くのではなく、変わることを楽しんで、つねに前向きで建設的であること。感謝の心をもち、みんなと一緒に歩もうという協調性を有していること。明るく肯定的であること。
努力を惜しまず、足るを知り、利己的でなく、強欲ではないこと。
あまりにもありきたりな言葉ですが、「生きる力」としては、改めて大切な考え方だと思います。