


オプティマルゾーンという言葉を聞いたことを皆さんはありますか?
オプティマルゾーンは、ストレスが全くない「コンフォートゾーン」と、過度なストレスがある「デンジャーゾーン」の中間に位置します。
このゾーンでは、適度な緊張感の中で最高のパフォーマンスが期待できます。
小さな達成感と充実感をもたらす「良い1日」は、仕事のパフォーマンスが高まると言われています。
「良い1日」は、大勝利を上げる必要もなく、「コンフォートゾーン」に入る必要もないことは、ハーバード・ビジネススクールの調査研究で明らかになっています。
「あなたにとって重要なこと」がはかどっただけでいいのです。企業の管理職や幹部なら、手元の課題をやりとげた、KPI(重要業績評価指標)を高めた、組織目標に向けてほんの一歩前進したといったことで「小さな勝利」を感じられる。
オプティマルゾーンとはそんな状態です。
「良い1日」を感じた人は、周りの人や所属組織、自分の仕事の内容をより肯定的に評価し、より真剣に仕事に取組み、問題を創造的な方法で解決できたと感じると言われています。
つまり、生産性がより高く、質の高い仕事をこなす力に繋がっているということです。
では、このオプティマルゾーンに欠かせない要素は何かというと、自分の感情を知的に活用する能力、すなわち感情的知性、EQ(心の知能指数)だと考えられています。
EQが、仕事のパフォーマンスやエンゲージメントにどのような影響があるのかは、この概念がでてきた25年以上前には、まだ研究されていませんでした。
しかし、現在では主観的な考えだけでなく、さまざまなデータ分析により、EQが及ぼす力が立証されています。
例えば、ビジネスの世界では、学問の世界とは違い、企業の戦略にとって重要なことに力を注ぎ、個人というよりもチームの一員として働かなくてはなりません。
学問では頭の良さ、IQが重視されるかもしれませんが、ビジネスではEQの力が重視されます。
営業担当者の研究では、EQテストで高スコアを挙げた担当者は、スコアの低い担当者に比べて売り上げ成績が高かかったと証明されています。
保険の営業担当者においては、EQが高い人ほど売り上げ成績と顧客維持率が高かったと証明されました。
この研究では、EQが営業活動でどう役立ったかが示されています。
不安や不安を持つ顧客に冷静に対応する助けになり、売り込みを妨げている顧客の感情に対処することなどに役立ったと示され、「感情のバランス」と「共感」が成果に繋がったと結論づけられています。
オプティマルゾーンにいる人が多い職場は、当然仕事満足度や仕事への意欲も高く、組織に多くの収益をもたらしていきます。
そのためには組織全体で、EQを高める必要があります。
まずは、社員同士が互いの感情を認め、フィードバックしあう文化を定着することが重要です。