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お金で買えないもの投稿日 | 2026.1.10

2026年はどんな1年になるのでしょう。

「AI」という言葉が世界中をかけめぐり、私たちはインターネットとの「次」にくるものを確信しました。

カスタマーサービスとチャットボットは、反復的な質問やタスクを処理することで、カスタマーサービスに革命をもたらしています。

人間は、複雑な問題に集中できるようになり、より効率的な時間を手に入れ、顧客満足度の向上を目指せるようになります。

マーケティングとセールスは、顧客の行動を分析し、マーケティング・キャンペーンをパーソナライズしています。

より適切な提案ができることで、顧客ロイヤルティを高めることができます。

そして、反復タスクの自動化によって、データ入力、スケジュール管理、顧客からの問い合わせなど、時間がかかる反復作業を処理することができるようになります。

人間の労働力は作業から解放され、より高度な戦略的イニシアチブに集中できるようになり、職場は効率的で生産的になります。

「AI」は、私たちの働き方、生活、テクノロジーとの関わり方を変えつつあります。

 

では、その真逆に人間は何を求めるようになるかと、ふと考えるのです。

効率化されればされるほど、今までなかった「時間」が生まれ、私たちの仕事に対する概念は多く変化するのではないかと思います。

なぜ、私たち人間は他者と協力しあい、助け合うのか。

その最初のきっかけは、進化の中でホモ・サピエンスが直立二足歩行をしてしまったことから始まります。

人間の乳幼児だけ、周囲の年長者による保護や教育が与えられなければ生きていくことができないという「弱さ」を抱えています。

 

「直立歩行に適さない骨格」と「大きな脳」で生まれてくる人間は、未熟な状態で生まれてくることになったわけです。

 

ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」での言葉を引用すると、

人間が子供を育てるには、仲間が力を合わせなければならないのだ。したがって、 進化は強い社会的絆を結べる者を優遇した

 

つまり、人間は、身体的拡張よりも社会的能力のほうを選んできたといえるのです。

私たちは生まれた瞬間から、「他者からの贈与」「他者への贈与」を前提として生きていくことを運命づけられています。

だからこそ人間は生きのびたといえるのではないでしょうか。

「お金でかえないもの」とは何か?信頼関係や助け合いは明らかに「サービス」ではありません。

ましてや「商品」ではありません。

私たちは、サービスや商品を買うだけではなく、その裏側にある社会的絆を買っているように思えます。

2026年は、より「お金で買えないもの」を問い続ける1年になるのではないでしょうか。

この問いはとても難しいです。なぜなら、贈与は、偽善でも自己犠牲でもなく等価交換ではないからです。

だからこそ、向き合う価値があるのではないでしょうか。

企業アドバイザー 宮道京子(筆者のプロフィールはコチラ)

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