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新規事業開発において大切なこと投稿日 | 2021.9.29

 

老舗企業から学ぶ

帝国データバンクの「百年続く企業の条件(朝日新聞出版)」によると、老舗企業が考える「今後、生き残っていくために必要なもの」のアンケート結果は、

第1位「信頼の維持」(回答企業65.8%)

第2位「進取の気性」(回答企業45.5%)

第3位「品質の向上」(回答企業43.0%)

となっています。

第1位は「信頼の維持」であり、事業を継続するための絶対条件です。

そして、第2位は「進取の気性」です。「進取の気性」とは、自ら積極的に物事に取り組む姿勢のことであり、ビジネスでは新たな挑戦である経営革新に取り組むことです。100年以上続く老舗企業は、大切なものを守り続けるだけでなく、新しいことも取り入れることで時代に合った事業を展開していらっしゃいます。

また、第3位は「品質の向上」です。現状に満足することなく、より良いものを追求していく姿勢が伝わってきます。

なお、「信頼の維持」「進取の気性」「品質の向上」の3つに共通していることは「目に見えにくいもの」であることです。ちなみに「目に見えるもの」に該当する「物的資産」は、先ほどのアンケート結果では第13位です。「目に見えにくいもの」は、簡単にマネされにくいものであり、差別化要因となるものです。老舗企業から学ぶ事業承継・事業継続の秘訣といえます。

 

経営革新・イノベーション

事業における新たな挑戦(イノベーション)の一つとして「多角化による新分野への進出

」があります。新しい事業を立ち上げることとなります。その多角化において、現在の事業と全く関りがないものではなく、関連性のある事業を立ち上げる方が成功しやすいです。その理由として、保有している経営資源を活かしやすいことと、現在の事業との相乗効果を発揮しやすいことが挙げられます。

そこで、まず考えたいことは、

①現在活用しきれていない自社の「強み」は何か?そしてそれを活かせないか?

②自社の「弱み」と思っている要素を反対側から見て「強み」として活かせないか?

の2つです。

理由は、現時点で保有する経営資源のみでほぼ取り組めて、かつ他社との差別化を図りやすいためです。

例を挙げますと、「設備が老朽化していて大量生産出来ない」という「弱み」として捉えていたことに対して視点を変えて「多品種少量生産が得意である」と「強み」にして成功したケースがあります。

発想を転換することで、新たな事業戦略を立てることが可能となります。

 

新規事業開発の事例

A社の新規事業は、ダイエットに有効な商材を核とした新商品・サービスの提供です。

後発であったため、自社が優位となる新たな市場を見つける必要がありました。そこで着目したのはダイエット向けメニューを新サービスとして提供したいと考えているスポーツジムでした。ダイエットに関する知識やノウハウが不足しているので、A社のサポートは大変有効なものとなりました。

そこにおいて、A社には他にも「強み」があります。他事業で情報通信関連サービスを展開しており、そのノウハウがスポーツジムをサポートする際のコミュニケーションツールとして活用できるからです。

 

ニーズの変化を見つけて、自社の「強み」を活かす事業をスピーディーに展開することが大切だといえます。

 

中小企業診断士 高橋康友(筆者のプロフィールはコチラ)

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