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生成AIと人の器投稿日 | 2025.1.5

 

いよいよ2025年がスタートしました。

2025年は、まさに生成AI抜きでは語れないスタートの年になるかと思います。

Open AI社の「ChatGTP」が、「o1」「o3」と進化し、Googleも思考するモデルリリース(Gemini2.0Flash ThinkingExp)をしました。

この生成AIの進化により、新たな半導体の開発も加速かすることでしょう。

 

生成AIは、

「よく学ぶ」から「よく考える」へ。

「知らないからできない」から「知ることでできるように」。

「基盤モデルの性能競争」から「アプリの体験・価値競争」へ。

「単独ツール」から「常にあるものへ」。

そして「チャット」から「エージェント」へと変化しています。

 

特に今までは、受動的なQ&Aだったものが、ゴールに向かって環境を理解し、自動的に行動するようになるのです。

「AIエージェント」とは、人間の介入なしに特定のタスクを実行する自立型インテリジェンスシステムです。

まさに2025年は、AIエージェントを活用する企業が増加するのは間違いなく、経理や法務部門などの専門分野への活用や、カスタマーセンターでの活用、組織の効率化や、企画や営業の部門までありとあらゆる分野で活用されることでしょう。

 

この生成AIの進化が、私たちの職種や個人の生活に影響し、新たな「働き方」が求められ、キャリアデザインも大きく変化させていくはずです。

だからこそ、まずは食わず嫌いにならず、「生成AI」を学び、向き合うことが大切です。

そして、その相反した先に「成人発達学」という学問が注目されています。

成人発達理論とは、成人以降に人が持つ心の成長に着目し、そのプロセスとメカニズムを理論化した発達心理学の一分野です。

ハーバード大教育大学院のロバート・キーガン教授が中心となり研究が進められてきました。

この理論では、「人は成人してからも知性や意識が発達し、生涯にわたって成長し続けられる」という考え方が前提となっています。

脳科学分野の進展により正しさが裏付けられたこともあり、まさに私たち人間もいつでも成長することが認知されるようになりました。

人の知性は心の成長とともに変化し、環境順応型知性から自己主導知性へ、そして自己変容型知性へと変化できると言われています。

組織内で言えば、最初は自分の信念や考え方が確立していないため指示待ちや、イエスマンになりがちな状態から、自律的に仕事を進めていける状態になり、最終的には、自分の価値や判断基準を確立しながらも、時代の流れや周りの意見などに柔軟に対応し、必要に応じて自らに考え方を修正できることができるというように成長できると。

自己主導型知性は優れたリーダーに必要な資質といってもいいでしょう。

私は、これからの時代の変化を受け入れながら、「人としての器」を磨く時代になるのではないかと思います。

「生成AI」と「人としての器」。どちらも学んでまいりましょう。

 

企業アドバイザー 宮道京子(筆者のプロフィールはコチラ)

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