COLUMN コラムCOLUMN コラム

BCPを策定する(7) 防災対策投稿日 | 2026.9.30

 

令和8年7月28日に熊本県熊本地方を震源とする、マグニチュード7.1、最大震度7の地震がありました。

 

日本経済新聞の聞き取り調査では、6割の企業が事業継続計画(BCP)を作成していました。

しかし、運用面での課題もみえたことが指摘されていました。

具体的なお話として、

「発生時に工場長が不在で、工場長が電話で指示を出した」

「BCPは日本語のみで、外国人労働者を日本人スタッフが避難所に案内した」

「被害が小規模だったため、避難判断が各自バラバラになってしまった」

が挙がっていました。

 

BCPを作成するだけでなく、いざという時に機能するようにしておくことが大切です。

また、日頃の防災対策も大事です。

防災対策として実際に取り組まれている例を以下にご紹介します。

 

1.建物の耐震化

目的は、地震発生時の十分な耐震強度の確保です。

【具体例】

・柱、梁、筋交いなどの接合部に耐震金物を設置する。

・免震装置や制振ダンパーを導入し、建物に伝わる地震エネルギーを低減する。

・重い屋根材の軽量化や、外壁材や看板等の落下防止を行う。

・飛散防止フィルムの貼付や、ガラスの破損および落下対策を行う。

 

2.液状化対策

目的は、地震発生時に想定される液状化の把握と対策です。

【具体例】

・行政の液状化予測マップから、液状化被害の可能性がある場所を把握する。

・地盤改良による液状化対策を実施する。

 

3.設備の耐震化

目的は、地震発生時に人命を守り、被害を最小化する落下防止、設備等の倒壊・転倒防止対策です。

【具体例】

・天井にある設備について、落下防止対策を実施する。

・重量物(プレス材料、パレット、金型)について、落下防止対策を実施する。

・床置き設備の倒壊、転倒、ズレ対策を実施する。

・早期復旧のため、配線・配管等の系統図、配置図等の図面を整備する。

 

4.二次災害リスクのある設備の把握と対策

目的は、地震の二次災害となる危険有害物の漏洩、火災・爆発などのリスクの極小化です。

【具体例】

・危険有害物を使用している設備リストを作成し、注意点や対応方法を明確にする。

・緊急停止の作業要領・手順書を策定し、定期的な訓練によって動作確認できるようにする。

 

5.点検の仕組みづくり

目的は、防災対策を定期的に点検する体制の確立です。

【具体例】

・防災対策について、チェックシートに基づき定期的に責任者が点検や動作確認を行う。

 

まずは現状を把握し、必要な防災対策を計画的に取り組んでいきましょう。

 

中小企業診断士 高橋康友(筆者のプロフィールはコチラ)

フリーワード

ARCHIVE

注目のワード

CATEGORY

RECENT POST

Copyright © 一般社団法人中小企業支援ナビ All rights reserved.