


先日、クライアント様から建設キャリアアップシステム(CCUS)の導入をしたいとの相談がありました。
そこで今回は、CCUSについて触れます。CCUSは建設技能者の資格や社会保険への加入状況、現場での就業履歴を業界統一のルールで蓄積する仕組みです。
国や業界団体が連携して運用しており、技能者の処遇改善や建設業界の人材育成を目的としています。
技能者は本人情報や保有資格を登録し、現場でICカードをタッチすることで「誰が・いつ・どの現場で・どんな職種で働いたか」という就業履歴が自動で記録されます。
この蓄積された実績に基づき、技能レベルが4段階(レベル1:白、レベル2:青、レベル3:銀、レベル4:金)で評価されます。
これにより、経験や実力が客観的に証明され、転職や現場移動の際にも正当な評価や給与の向上につなげることができます。
事業者(施工会社)にとっては、所属する技能者の能力が可視化されるため、自社の施工体制や技術力を元請け企業に客観的にアピールできます。
また、現場での入退場管理や施工体制台帳の作成がシステムを通じてデジタル化されるため、従来の紙ベースの事務作業が大幅に削減されます。
これにより現場の安全管理や書類作成の負担が軽くなり、業務の効率化とコンプライアンスの強化を同時に達成できます。
近年、国交省の発注する公共工事を中心にCCUSの活用が原則義務化されており、民間工事にもこの流れが広がっています。
また、経営事項審査(経審)における加点対象になるなど、事業者側の経営面でのインセンティブも強化されています。
さらに、2026年以降は蓄積された就業履歴データを活用した、さらなる処遇改善や賃金水準の引き上げといった業界全体の構造改革が進められています。
参考
国土交通省 【CCUSポータル】建設キャリアアップシステムの概要
https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/const/ccus_about.html
建設キャリアアップシステム
https://www.ccus.jp/